生きたいように生きるんが一番じゃけぇ。

生き方、考え方、想ったことをつづってます。

真ん中っ子はサバイバー

私は4人家族で姉、兄、妹という構成で育った。 この歳になって真ん中っ子で良かったと親に感謝する。

真ん中っ子は、少しの間末っ子を味わえる。 うちの姉はジャイアンのような暴君で兄はスネ夫のように世渡り上手。 末っ子の私を愛情を一身に受けていると勘違いしている姉はタコ殴りのように虐める。 兄はフワーッと被害にあわぬよう高みの見物。 でも、祖父母には猫かわいがりされ好きなものを買ってもらえる。

そう思っていたのは束の間、妹が生まれる。 姉と妹は年齢が離れてたので猫かわいがりする。 兄も可愛がる。両親の愛情も一身に受ける。

真ん中っ子になるのが、物心付いていれば初めての挫折となる。

以降真ん中っ子の真のサバイバルが始まるのだ。

まず、新品は滅多なことがなければ買ってもらえない。 ひどい時は衣服も兄のお下がりで、兄と同じ床屋に放り込まれる。 真っ黒に日焼けしていた私は「ぼく、道を教えて」と声をかけられる始末。

真ん中っ子は何とか注目を集めようと努力するらしい。 思い返せば私も子供の頃は、ふざけたり変わったことをしてみんなに笑ってもらう事ばかり考えていた。 どうやったら友達、家族が笑ってくれるんだろうか。 周りが笑えば幸せだった。多分私なりにみんなの笑顔が愛情と感じていたのだろう。

とにかく妹は虐めた。子供心に羨ましいを通り越して妬ましかった。 そしてまた姉に虐められる。 今となってはひどいことをしたと思うが、世の中はもっと残酷なので試練だと思ってもらおうと開き直る。

このように、真ん中っ子は幼い頃から困難で一杯である。強くならないわけはない。

レールには乗らず例え険しくても勝算があれば自分で選んだ道を歩むようになる。 そして、勝算がその時なくてもなし得るように努力するようになる。

真ん中っ子は相当な変わり者だと言われる。 私は全く気にしていない。 こんなに自由で気ままに楽しく生きていけるのなら、変わり者上等。

常識なんて覆してナンボ。 20年前、スマフォが誕生するなんて思わなかったでしょ? 常識なんて幻想に過ぎない。

真ん中っ子は切り替え上手。

若い頃は実はイラストレーターになりたかった。 4人兄弟だし、頭も足りなくて美大なんて到底無理だと分かってもいた。

見つけるまで時間はかかったけど諦めず、価値をずらした。 ネイリストになった。 キャンパスを爪に変えればいいだけでしょ?

その後、子育てと仕事の両立は難しさに悩む。 ネイリスト、メイキャッパーは代わりができない。 迷走したけど、ウェブエンジニアになれた。 何かを作るのは好きなので向いていると思った。 子育てと仕事を無理なく両立したかったからだ。 子供が病気の時でも家で仕事が出来れば寄り添うこともできる。 仕事の合間に、家事もできる。

真ん中っ子は作戦Bを考えるのが得意だ。 AがダメならBという風にぽんぽん作戦を変えることができる。 さらに勝算が僅かでも見える望みを叶えることにタフである。 どのくらい努力が必要か見積れる。

私は委託の職業訓練出身。この手の職業訓練での望む業種への再就職率は僅か1%と聞いたことがあるが、何とかこの歳で再就職できた。 才能ではない。ただ勝つためにどんな努力がどれだけ必要か分かっていてそれを実行したかったからだ。 まさに真ん中っ子精神様様である。

まとめると、真ん中っ子は子供の頃は他の兄弟に揉まれ、卑屈になったり不遇を恨むこともあるがその分生きる術を誰よりも学べる。 その分大人になると完成している。

そんな環境に産んでくれた親に感謝だ。